3分でわかるクレジットカード
どの企業も同じように考えるので、お金に対する需要が高まり「少々金利が高くてもいいから貸してくれ!」「もっと高い金利を払うからこっちに貸してくれ!!」「いやいや、こっちは2倍の金利を払うぞ!!!」といった事態になり金利は上昇していく。
金利が高くなると債券の価格は下落していく。
債券のパフォーマンスは悪化するのだ。
株はどうだろうか?「少々高くても貸してくれ!」と企業が言うくらいだから企業の利益は増えている。
株価は上昇している(景気がいいから)まとめてみよう。
景気がよいと、債券は価格が下落して悪い状態になった。
しかし、株は価格が上昇していた。
株と債券を両方持っていれば、債券の悪さを株が補うのである。
資産間に分散することによる効果がおわかりいただけただろうか。
分散投資とは、分散して投資することでリスクを減らすもの。
複数の銘柄に投資する個別株式間の分散、複数の業界にわたって投資する業種間の分散、異なる種類の資産に投資する資産間の分散がある。
株式投資や債券投資でうまく成功する人や、まったく歯が立たずに失敗する人がいる。
成功する人たちはいったいどんな秘訣を持っているのだろうか。
どのようにして相場の先行きを読むのだろうか。
相場の予測法はさまざまだ。
酒田五法、ギャンなどのチャート系、スーパーコンピュータによる数理統計分析といったクォンツ系、太陽の黒点移動、月の潮汐力変動といった天文系(本当である!)、なまずが騒いだとか、カメがこけたといった自然科学系まで実に多種多様な「相場の予測法」が存在する。
さて、予測法は存在するのだが、実際に当たるのだろうか。
予測なんてできるのだろうか?相場予測をする人たちを目にすることは多いが、みんな予測が当たって大儲けしているようには見えない。
どちらかというとなかなか当たらずに困っているようにも見える。
当たらないから、当面の間はしのぐために予測を売っているようにも見える。
「市場の予測」なんてめったなことでできるものではない、という理論がある。
「市場の効率性」と呼ばれるものだ。
市場の予測が可能なのか不可能なのかを「市場の効率性」にのっとって考えてみよう。
シカゴ大学のY教授はアメリカの株式市場を研究している時に次のような仮説を提示した。
以下はF教授の独白である。
「株式市場は最初は小規模なものだったんだろうな。
上場銘柄数なんて今のアメリカじゃ数千もあるけど、最初は20〜30程度だったんだろうな。
そんな時は売り買いする人が誰なのかわかっていたんだろうな。会社の業績も20〜30だったらしっかりわかるよな。
一種の寄り集まりみたいなアットホームな感じだったんだろうな。
そんな市場だったら、相場に長く関わったベテラン相場師が経験で身につけた法則、例えば、1月や月曜日には不思議と株価が上昇するとかいったものを利用することで稼ぐことができただろうな。
いいな、いいな。
儲かったんだろうな。
温泉とか行って芸者あげて遊んだのだろうな。
うらやましいな……。
毎年1月に決まって株が上がったり、月曜日にも決まって株が上がったりする現象だけをとらえると、とっても不思議だけれど、実情がわかればバカみたいな話なんだよね。
実は1月にはサラリーマンにボーナスが出たり(アメリカのボーナスは1月支給が多い)、週給をもらってる人は月曜日に支払われたりするから、それを元手にみんなが株を買うんだよな。
だから株が上昇するんだよな。
ちゃんとした理由があるんだよな。
こんなこと知っちゃえば大したことないけど、みんなが知らなくて自分だけ知っていたとすれば、うまく稼ぐことができるんだろうな。
まだあるぞ。
A社がスペースシャトルよりスピードが出る自動車エンジンを開発したとか、B社が驚異的な効果のある毛はえ薬を発売する予定だとかいう情報を秘密で手に入れたらすごいだろうな。
秘密の情報っていいな。
CIAみたいな人たちに調べてもらおうかな。
ほかの人たちがその事実を知ってしまう前に株を買っちゃえばボロ儲けだ。
こういう状態っていうのは、情報が市場にまんべんなく行き渡らない状態なんだろうな。
一部の人は秘密の情報を持っていて、ほかの人はそれを知らない。
情報が平等に共有されていないから、まんべんなく行き渡ってないって言えるんだよな。
情報を持ってない人たちは情報を持っている人たちに負けちゃうんだろうな。
当たり前だよな。
情報を持っている人は株が安いうちに買っちゃうけど、情報を持っていない人は株が値上がりしてからしか買えないのだものな。
こういう市場は情報が効率的に利用されない、つまり効率的に株価に反映しない市場ってわけだ。
でもさ、だんだん市場が発達してくると情報収集に長けたヤツがたくさん市場に参加してくるんだろうな。
CIAとかFBIとかから転職してきたりして、こういう情報に敏感な人たちが増えてくると、すんごい情報があって、それを自分だけが知っていると思っても、みんなも実は知っていたりするんだよな。
なんでも知っている優等生の集まりみたいだな。
油断できないな!いい株を人より早く買おうとか、悪い株を人より早く売ろうとしても、自分がそうする前にほかのヤツらが買ったり売ったりしちゃうんだろうな。
ここまで効率的に情報が利用されると、もう何をやっても無駄だろうな。
儲かるかなって思ったその瞬間に株価はすでに上昇しちゃってるんだろうな。
どうしたところで、儲けることはできないわけだ……。
また、いろいろ一人で考えちゃったな。
あれこれ考えるのってネクラかな。
でも、ボク学者だからいいよれ。
あ、5時だ!帰る。
実際にこのように独白したかどうかは不明だが(こんな独白しているわけない)、F教授は株式市場などの資産市場において、情報がどの程度効率的に利用されるのか、それによって収益を得ることができるのかどうかというポイントを基準に、市場を「効率的な市場」と「非効率的な市場」に分類することにした。
さらに「効率的な市場」を「弱い効率性を持つ市場(WeakForm)」「まあまあ強い効率性を持つ市場(SemiStrongForm)」「強い効率性を持つ市場(StrongForm)」の3つに分割したのである。
分割マニアなのだ。
効率だ、非効率だと言われても定義がはっきりしない。
会社で部長から「効率的に仕事をしろ」と言われても、具体的に何をどうしろというのだ!と思ってしまう。
人事考課にはたいてい「来期は業務の効率性をあげるように努力すること」などと書かれている。
効率的とか非効率的なんて極めて主観的な概念なのだ。
ところが、さすがにFさんは教授である。
その辺のヘッポコ部長とはちょっと違う。
効率性、非効率性の定義がきちんとなされているのである。
例えば、非効率的な市場では過去の分析から法則を導き出して、それをもとに将来の市場の動きが予測できると定義されている。
ということは、日本の株式市場が非効率的であるとすれば、酒田五法などのチャート分析あるいは統計テクニックで、誰でも将来の株価を予想できる!と考えるのである。
過去の一定の法則を知ってしまったら、その法則は必ず将来の予測に使えるのだ。
予測を使って利益を得ることができるのである。
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